トップ固定資産税の計算方法

固定資産税の計算方法|土地・建物の税額と新築住宅の軽減を分かりやすく解説

最終更新日:2026年8月23日

固定資産税は、土地や建物などの固定資産を所有している人に毎年かかる地方税です。

住宅を購入すると、住宅ローンだけでなく、毎年の固定資産税も住宅費として考えておく必要があります。

ただし、固定資産税は「住宅価格×1.4%」のように単純に計算するものではありません。土地や建物の評価額をもとに課税標準額が決まり、そこに税率を掛けて税額が計算されます。

この記事では、固定資産税の基本的な計算方法と、新築住宅に適用される主な軽減制度について分かりやすく解説します。

固定資産税はどうやって計算する?

基本的な計算の考え方は、次のとおりです。

計算の基本
固定資産税額 = 課税標準額 × 税率

固定資産税の標準税率は1.4%ですが、自治体によって異なる税率が設定される場合があります。そのため、実際の税額は自治体から決定された課税標準額や税率によって決まります。

制度の全体像は、総務省「固定資産税」の公式情報で確認できます。

「評価額」と「課税標準額」は違う

固定資産税を理解するときに分かりにくいのが、「評価額」と「課税標準額」の違いです。

評価額は、固定資産評価基準などに基づいて自治体が算定する土地や建物の価格です。

一方、課税標準額は、実際に税額を計算するときの基礎となる金額です。住宅用地の特例などが適用される場合、評価額よりも課税標準額が低くなることがあります。

土地の固定資産税

土地については、土地の評価額をもとに課税標準額が決まります。

住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」があり、一定の条件を満たす場合、課税標準額が大きく軽減されます。代表的なものとして、次の仕組みがあります。

住宅用地の特例(代表的な例)
  • ・200㎡以下の部分(小規模住宅用地)
    → 課税標準額を価格の1/6に軽減
  • ・200㎡を超える部分
    → 一般住宅用地として価格の1/3に軽減

ただし、適用条件や対象範囲などがあるため、実際の税額は自治体の計算結果を確認する必要があります。

建物の固定資産税

建物については、建築費そのものがそのまま固定資産税評価額になるわけではありません。

自治体が固定資産評価基準などに基づいて建物を評価し、その評価額をもとに課税標準額が決まります。

そのため、「建築費が3,000万円だから固定資産税評価額も3,000万円」とは限りません。

新築住宅は固定資産税が軽減される場合がある

一定の条件を満たす新築住宅については、固定資産税の軽減措置があります。

一般的な新築住宅では、一定の期間、住宅部分の固定資産税が2分の1に減額されます。

また、認定長期優良住宅については、一般住宅よりも長い期間の減額措置が設けられています。制度の詳細は国土交通省「新築住宅に係る税額の減額措置」で確認できます。

ただし、床面積などの適用条件や制度の適用期限があるため、最新の制度については国土交通省や自治体などの公式情報を確認してください。

固定資産税は「住宅価格×1.4%」ではない

ここまでの内容から分かるように、「住宅価格 × 1.4%」という計算だけでは、実際の固定資産税を正確に求めることはできません。

実際には、次のように複数の要素が関係します。

計算に関わる要素の流れ
  1. 1. 土地の評価
  2. 2. 住宅用地の特例
  3. 3. 建物の評価
  4. 4. 課税標準額
  5. 5. 税率(自治体により異なる場合あり)
  6. 6. 新築住宅などの軽減

そのため、購入前の段階では正確な固定資産税額が分からないケースもあります。

固定資産税がまだ分からない場合は?

住宅購入前などで自治体から固定資産税の通知を受けていない場合、正確な税額を知ることは難しい場合があります。

そこで資産形成ラボでは、詳細な固定資産税が分からない場合でも、住宅ローンの借入額などをもとに概算できる「固定資産税シミュレーター」を用意しています。

これは実際の課税額を算定するものではなく、住宅購入後の資金計画を考えるための参考値を計算するものです。

シミュレーターを利用するときの注意点

資産形成ラボの固定資産税シミュレーターは、詳細な固定資産税額が分からない場合の簡易試算を目的としています。住宅ローン借入額などをもとに、当サイト独自の概算値を設定しています。

実際の固定資産税額は、土地・建物の評価額、住宅用地の特例、自治体の税率、新築住宅の軽減などによって異なります。

そのため、シミュレーターの結果は住宅購入後の資金計画を考えるための参考値として利用してください。正確な税額については、所在地の自治体から送付される納税通知書や、自治体の公式情報をご確認ください。

固定資産税を住宅購入の資金計画に入れておこう

住宅を購入すると、住宅ローンだけでなく、固定資産税、火災保険、修繕費などの維持費も発生します。

特に住宅ローンの返済額だけを見て購入予算を決めると、購入後の維持費を見落としてしまう可能性があります。

住宅購入前から、毎年どの程度の固定資産税が発生する可能性があるのかを概算しておくと、より現実的な住宅資金計画を立てやすくなります。固定資産税の金額がまだ分からない場合は、まず概算値を確認してみましょう。

まとめ

固定資産税は、「固定資産税額 = 課税標準額 × 税率」を基本として計算されます。

ただし、土地・建物それぞれの評価方法や住宅用地の特例、新築住宅の軽減などがあるため、住宅価格だけから正確な税額を求めることはできません。

住宅購入前でまだ固定資産税が分からない場合は、概算値を使って住宅購入後の資金計画に組み込んでおく方法もあります。資産形成ラボの固定資産税シミュレーターでは、詳細な税額が分からない段階でも簡易的な試算ができます。

参考情報・公式情報

※ 制度の適用条件・期限は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。